今回は書籍レビューとなります。
お題はプロモデラー林哲平氏の著書「週末でつくるガンプラ凄技テクニック・ミキシング編」となります。
このシリーズは4作目となります、どれもタメになるので管理人オススメシリーズです。
今回は「ミキシング」しかし応用できるテクニック満載

テーマは「ミキシングビルド」となっています。
ミキシングする為の構想、手順といったありそうでなかった所に手が届くのは有り難いですね。
結構パーツの選定時点で凄く悩んだりしますからねぇ。
またジャンクパーツでディテールアップする際に応用も効きそうなので完全な「ミキシング」をしない方でも読んでみて損はなさそうです。
同じくプロモデラーの「セイラマスオ」氏がそういったミキシングを得意としてますね、そういう使い方の基礎も学ぶ事ができます。
ガチミキシングしなくてもジャンク流用は結構身近なのが昨今のガンプラ製作で流行っていますしね。
「ガンダムビルドファイターズ」シリーズもあってそれが加速した感じもありますな。
また塗装する場合でも「違和感のない塗装」というレクチャーもあるので塗装する際の参考にもなります、この辺はセンスがあっても経験が無いと難しい部分なので基礎を学ぶのは重要ですね。
気になった作例「HGゴッドガンダム+HGウイングガンダム」
本書から気になった作例について少し感想を。
「HGゴッドガンダムとHGウイングガンダム」をミキシングした作例、本書の中でもかなりスタンダードというか王道を行っているミキシングに見受けられました。
やはり大河原邦男氏という同じデザイナーかつ作品の年代も近い物同士は親和性がとても高いんだな、と実感しました。
私も以前「ガンダム00」と「ガンダムAGE」でミキシングしましたが上述と同じ理論でノープランでも「それっぽい」のを作れたので入り口としてもってこいですな。
作例ページはプランニングから始まり、変形ギミック・コアランダーを武器化など、これぞ「ミキシング」!って感じを大きく受けました。
また各作例でもランナーを活用する事が多いです、私もランナーは3mmプラ棒としてよく利用します、これは結構、いやかなり便利。
そのランナーでも角の部分を利用するのは目から鱗でした、角にも使いみちがあったとは驚きです。
やはりランナーの可能性は無限大。
後ハメや接続が違う部分のクリアの仕方も解説されているので、これまた応用が効きそうです。
完成した作例は両キット共にヒロイックなのでかなり主人公機!といったカッコいい作品に仕上がっています。
ワンキットミキシング・1つのキットを組み替える事で別物にするプラモデルの妙技
もう1つ気になった作例を。
それが「MGザクVer2.0」1体でミキシング、1体でミキシングって何言ってるんだ?状態ですがフレームを組み替える事によってまったく別のプラモデルとして生まれ変わっています。
逆足化・接続の変更、フレーム再現度が高いMGならではな作例ですね。
外装も元キットの概念にとらわれず完全オリジナルメカらしい仕上がりになっています。映画とかに出てきそうなロボットになっています。
ガンプラはパズル…しかし明確な答えは無い、ならば別の物として作っても完成する。ガンプラ道の奥の深さの一端を知った感じがします。
他にも様々な作例・テクニックが!

表紙を飾ったアストレイは圧巻の一言です。
100均アイテムの活用作例も面白いですね100均はモデラーの強い味方ですしね!
またBB戦士からの作例もあり幅広い範囲カバーされています。
また「面倒な所は簡略化してもよい」というのは非常に納得です、プロモデラーさんがこう言ってくれるのは何か救われた感じがします。
僕も苦しい・難しいと思った部分・作業は「やらなくていいか」の精神に目覚めていまして、でもやれる所はキッチリやる。楽しむモデリングがやはり1番ですよね。
本書シリーズの基本概念である「簡単フィニッシュ」やセイラマスオ氏の作例に大きく惹かれるのは僕のモデリングスタイルと非常にマッチングするからなのでしょうね。
手軽・簡単といってもハンパ物にせず、自分なりの境地を探しているところです。
上記画像の前シリーズ達もオススメです、ただ「超級」だけはリミッター解除をした本格志向となっています。
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