雲母堂から発売されている金属ヤスリシリーズ「ITASAN(イタサン)」のレビューとなります。
前に気になってたけどタイミングを逃し続け手に取る機会が無かったのですが、やっとめぐり逢いで購入したヤスリ。
この手の金属ヤスリではメジャーな価格帯となっています、今回はその中でも「ウェハ型・万能」を選んで購入、万能って言葉に弱い日本人らしい買い物(汗)
万能型・どの方向からでもヤスれる特殊目打ち

ITASAN(イタサン)は、雲母堂本舗が販売している極薄ステンレス製のヤスリです。全方向で削ることができ、錆に強く水研ぎ・水洗いが可能。薄板なので好みの形に加工できます。
雲母堂と言えば「MGパール」や「LGパール」といったパールパウダーが人気ですね、キメ細かでお値段もお求めやすいのでパール塗装好きな人から高い評価を受けています。
他にもデザインナイフに取り付けるスジボリ道具類なども販売していますね。
今回はそこからヤスリ、「万能・ウェハ型」となります。
基本的に広い面積に対応したい事が多く個人的に最もよく使うサイズ感である「ウェハ型」にしました、デザインナイフに取り付けれる先細タイプなど細いタイプもあります。
目に関しては「荒目」「細目」「万能」とあります、どれくらいの物か全く不明なのでここは無難そうな「万能」を選びました。

ステンレス製でサビに強く、目詰りしにくい設計、スペックとしては980円の物としては結構高い物となっています。
しかし、その額面通りという訳にはいかないのがヤスリの世界、スペックでは測れない職人…と言えば大げさですがそれに近いエリアです。

ヤスリ目、見た事がない目打ちですね、特に粗が出ている所も無く精密な加工です。
この細かい無数の突起で削っていくといった感じですかね、尚「粗目」「細目」はこれと違う目打ちなので、この「万能」で他の目も大体分かるという訳にはいかなさそうです、気になるじゃねぇかチクショウ(笑)
触った感じは結構荒いなといった感じですごくザラザラしています、紙ヤスリだと320番かそれ以下ですね。

この商品が気になるキッカケとなったのがゴッドハンドの「エッジ出しヤスリ」です。
このエッジ出しヤスリ、マジでエッジが出ますが、削り込むといった切削メインでの目的には不向きですが使いやすいのでガシガシ削れそうなこちらも気になっていた訳です。
比べると大きさと厚さが全然違いますね「エッジ出しヤスリ」が大きく・分厚いです、当然ですが目打ちも違います、ただ「エッジ出しヤスリ」も全方向にヤスる事ができる所は同じ。
ただお値段が約3分の1というコスト面は魅力的。
実際に使ってみた

薄いので反りなどが怖いのでハイキューパーツの「リタックスティック」に貼り付けました、最初から小さい両面テープが付けられていますが、おそらく台紙に商品を止めるための物なのですぐにズレます、なのでちゃんとヤスリに使ってる両面テープを貼り直し。
幅はピッタリだったのでスッキリした気分です「リタックスティック」の裏面には600番の紙ヤスリを貼り付けていたので両面ヤスリ仕様になり利便性も良いです。

ヤスリました、画像右のパーツが「イタサン」のみでヤスった物、左が「イタサン」の後に600番のペーパーで整えた物。
よく削れ、エッジも出しやすいです、ただこれは「エッジ出しヤスリ」にも言える事ですがライン状の傷が付く事があります、これは全方向目打ちの宿命なのでしょうか、度合いによってはサフで消えそうですが、サフレスでやる場合はケアしたい所ですね。
600番のペーパーを当てると線状のヤスリ後がよく見えているとも。
削り跡はやはり荒いです、エッジ出しをしたいだけなら「エッジ出しヤスリ」のが細かいのでそちらがやはり得意分野だけあって有利かと。
パーツを削り込んで整形するぞ!っていうなら「イタサン」ですね。
ヤスリ粉はサッと簡単に取れる

上の画像はしばらくヤスった後の「イタサン」削り粉が付いて若干切削性能が落ちています。
この商品の売りの1つにある「目詰まりのしにくさ」ですが、たしかに目詰まりしにくいですね、他のヤスリより粉を落とす頻度が低いです、ただヤスリ粉が付くのを避けれる訳ではありません、どちらかというと詰まってもすぐに取り除けるという操作性の良さが勝ってる感じですね。

サッと拭うだけであっという間にキレイになります、ティッシュでやると目の粗さによってティッシュがビリビリに持っていかれるのでメラミンスポンジで落としました。
※注意:舞い上がったりする削り粉はいい物ではないので吸い込まないように集塵機を使ったり作業マスクを付けてやりましょう。

1000円くらいで買えるヤスリとしてはクオリティが高く、コスパがいいですね。平面出しを楽にしたい、ガッツリ平面出しをガシガシやるって時に役立つアイテムかと。
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