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ツールレビュー「サステナニッパー」ニッパーも持続可能な替刃式に

ツールレビュー
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替刃式で長く使える片刃ニッパー・その唯一性

今回の工具レビューは2024年1月21日に発売されたエトワール・模型向上委員会の「サステナニッパー・ADVANCE」となります。

本体価格は4400円(税込)と結構お値段のするニッパーとなっています、しかしこのサステナブルな発想を応援したいので予約開始時にポチっていました。

本来はもっと早く2023年の秋頃発売予定でしたが延期が続き、やっとの発売となりました、しかしこの延期続き…数々の問題があり解消しきれなかったという印象です。

発売延期って企業からすると結構えらいこっちゃって話みたいですかね。

今回はニッパーとしての性能とこのニッパーの唯一性の両面からレビューしていきます。忖度無しでいきます、モデラーにとってニッパーは魂ですからね。

業界初の替刃式ニッパー・まさしく持続可能なエコニッパー

サステナニッパー替刃

ニッパー本体の前にまずはこの商品の最大の売りとなっている「替刃式」について、刃を交換して使っていく事が可能な部分について。

ニッパーは刃がダメになっちゃうと本体もそのまま当然アウトとなりますが、こちらは刃を交換すれば復活するアンパンマン新しい顔よ!感覚。

替刃に関しては3枚入りで990円(税込)とお手頃価格なのも嬉しい所。24/1/31追記:と言いましたが!しかしこの替刃はなんとも…まず当たり外れがあります、工業製品なら当たり前とは言っても精度や耐久性が求められるアイテムでこれは流石に…HG1体作り上げたら990円は高いってなってます💦

僕の場合はHGのライジングフリーダム作ってたら上半身制作中に刃が欠けました。これが替刃式じゃなかったら返品案件ですよね。

最初からハズレの刃は確認した所僕のは大丈夫そうですが、切っていったら正直分かんないっす、怖いっす。

そこで発売直後から公式Xのポストにてドイツ製の高精度な替刃を展開していくとの事、つまりメーカーは最初からこの問題に気付いていた様ですね、どうしてもこれ以上の延期が許されなかったのでしょうかね。しかしそれが大きく評価を落とす結果となってしまいました。

今後の予定にある替刃はこのニッパーの致命的な欠点である刃の段差も解消される模様、僕はもう買ってしまった身なのでこれに賭けるしか無いですね。

付属品含む商品内容・本体は結構ゴツい

本体について来る物一式。

  • ニッパー本体
  • 保護キャップ(樹脂製)
  • ドライバー(軸2本)

まずはニッパー本体、結構ゴツい形状をしていますが、重さはそこそこ、アルティメットニッパーよりちと重いですね。

替刃式なので本体がすぐガタついては本末転倒なのでゴツめの設計でしょうか、しかしこの辺は年単位で使わないと流石に分からんっすね。

ニッパーグリップの下部には指をかけるキャップが装着されています、着脱可能で僕は左利きなので逆側に付け替えました、意外といいです、他のメーカーのニッパーにもオマケ感覚で付けて欲しいレベル。

ニッパーキャップは樹脂製でカチッと装着する感じ、使い勝手自体は正直ゴッドハンドのキャップのが使いやすいのでそこは好みで選ぶと良いかと。

ドライバーは刃を交換する時、刃を交換した後のかみ合わせ調整に使います、失くすと詰みかねないのでしっかり保管しておきましょう。

刃は思っていたより本格的というかちゃんとニッパーの刃って感じがします、替刃が安いので届く前はデザインナイフみたいなのを想像していましたが、薄刃ニッパーの刃!って感じがします。

しかしその強度たるや、この写真のニッパーはHGの上半身を切り出したら目視できるほど欠けました。

刃を合わした時受け刃の方が厚く、ツライチになっていませんので平面を平らに削ぎ取るのは難しいですかね。

ここは構造上厳しかったのでしょうか、いや刃の問題でしたね、今後の替刃に期待するしかない。

既存の刃を使う場合に、僕は0.2mmのプラバンを切り出してスペーサーにする事で段差を極力減らしています、厚さに関しては個体差がある模様です。

プラバンじゃなくてもマスキングテープや紙などでも、とにかくスペーサーになってくれれば良いです。

これをするだけで段差でバリが残るので深追いしてパーツをエグる事は大分減ります。

切れ味

切れ味の面について、切れ味自体についてはそこそこといった感じ、アルティメットニッパー(切れ味5.0)には当然及ばず、切れ味としてだけ見るならばゴッドハンドの片刃ST(切れ味3.5)とブレードワン(切れ味4.0)の中間くらいですかね?これも刃による個体差が出てきます。

パーツの切り比べ、このパーツのゲートは結構太めとなっています。上のパーツがゴッドハンド「アルティメットニッパー」(使用4年目)下側が「サステナニッパー」となっています。

白化状態から見て分かる通り、やはりアルティメットニッパーの切れ味には敵わないです、究極ニッパーは4年目なのにまだまだこんなに切れる末恐ろしい性能ですね。

サステナニッパーは個人的に独特な切れ方をすると感じました、擬音で例えるならばアルティメットニッパーは「ヌルっと」切れて、タミヤの両刃薄刃が「パチッ」とサステナニッパーは「シャリッ」といった所。

刃がツライチじゃないので平面部はやはり少しバリが残ります、ここが個人的に残念なポイント、ヤスリがけとかするからいいっちゃいいんですがやっぱツライチのが気分的にも汎用性的にも上ですね。※上述の通りこれを使うならスペーサーかますと大分マシになります。

白化がやはり起きるので素組み派の人にはやはり「アルティメットニッパー」がオススメなのは変わらずです。

刃の交換とかみ合わせの調整は思っていたより楽で簡単

試しに刃を替えてみることに、新品だけど笑

付属ドライバーでネジを緩めると刃が抜けます、そして新しい刃を差し込むといった形、かみ合わせの調整はもう片方のドライバーで調整、これもグリップを握って握りすぎ防止ネジが当たった感覚を感じた所で止めたらいいかな?くらいなので思っていたより楽。

ミスって刃がダメになった場合でも交換できるし!💦(それ以前に切り出しでダメになった)

このニッパーの唯一性から見るボリューム層・向いている人は?

このニッパー、総じて評価するならば新替刃が出るまで分からない、現状評価だとオススメしない、ですね。

新替刃に期待してセールになってたりしたら賭けで買うのもあり、替刃のバリエーションとかで化ける可能性は残っています。

逆にオススメできないのがプラモを沢山作らない人・無塗装派といった方ですね、替刃式の恩恵が少なくなるとこのニッパーの長所が活かせずただコスパが下がるだけです、そういう人はそこそこのヤツがいいと思います。

片刃入門ならゴッドハンド・ツノダの片刃ST・極薄刃プラスチックニッパー片刃がオススメです。むしろ入門じゃなくてもオススメです。

オススメ度に関しては替刃式である所に対する魅力をどれくらい感じれるか、ですね。ここが他のニッパーには無い所ですから、そうじゃないなら他のを買いましょうって感じです。

クルピラ
クルピラ

この替刃式…誰かが以前考えたけどダメだったってネットコピペのヤツでは…しかし今の技術なら乗り越えて欲しい(願望)

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